就職・転職の専門相談員、キャリアコンサルト歴15年のれもんです。
今回は美容師さんが転職を考える時に必要なポイントをお伝えしたいと思います。
美容師から転職するには?
日本全国、コンビニの数よりも美容院の数が多いと言われている今の時代ですが、
店舗数が増える→美容師の仕事が増える→転職市場が活発化する、という流れができるため、
美容師さんの転職市場は売り手市場が続いています。
そう、美容師は専門職ですし、売り手市場なので転職しやすい状況なのです。
美容師さんの転職というと、もちろん「給与、待遇、休み、残業、環境」などの条件面をより好条件を求めて
転職するパターンが一番多いのですが、美容師さんからの転職相談を受けた時に美容師という職業ならではの転職理由もあります。
「シャンプーやカラーで手が荒れてこれ以上は無理」
「来店するお客さんの年齢層が高いため、色々な髪型への経験ができない」
「施術中にお客さんの悩みを聞いていたら自分が病んでしまった」
「美容師が土日が休める仕事ではないので、結婚や出産を考えると他の仕事に転職するしかない」
など美容師特有の転職理由ですよね。
【美容師から全く関係ない別の仕事に就けるのか?】
美容師特有の理由で転職する時に「全く別の仕事に就くことはできるのか?」と相談をもらうことが多いのですが、
結論からお伝えすると、「もちろん、できます」。
実際に美容師から全く別の仕事に転職した方をサポートした経験がありますが、
美容師→美容師の転職よりは難易度が上がるのは確かですが、さほど難しいことはありません。
理由としては、一般的にこれまでの仕事とは異なる仕事に転職する「職種転換」は転職の市場では珍しいことではないからです。
販売→事務職、営業→ITエンジニア、事務職→デザイナー、など全く異なる仕事への転職を成功されている方は万といらっしゃいますよ。
ただ、転職活動中に気を付ける点があります。
①美容師職は今後将来的にも関わるつもりが無いか否かを考えておく。
②応募する際に履歴書や職務経歴書の書き方に注意する
→他職種への履歴書・職務経歴書の書き方についてはこちら
③面接で「なぜ美容師から全く異なる仕事に転職したいのか?」というジャンルの面接質問への対応
②と③については、美容師からの転職に限ったことではありませんが、①については専門職ならでは
のポイントかもしれません。
〜「美容師職は今後将来的にも関わるつもりが無いか否かを」を考えておくことが、なぜ必要?〜
美容師から別の仕事に転職したい理由が、もし「給与、時間、休み、シフト、人間関係」などの条件的なものなのであれば、
その条件がクリアできる美容師職が本当にないのか?をまずは探してみる、ということは大切です。
このポイントは転職エージェントや転職サイトでは書かれていないことだと思います。笑
だって、転職エージェントや転職サイトは基本的には「転職させたい」ですからね。
でも、実はその条件がクリアされれば美容師職は続けたいという気持ちが少しでもあれば、
キャリアの軸(業界や仕事内容)は揃えておいた方が得策というケースもあるからです。
2年〜数年の専門学校で学んだ時間と学費のことを考えると、その専門学校の事実は履歴書からは
消えることはないという現実的なこともありますから。
(ただ、メンタルやストレスなどに影響する場合はこの限りではありません)
美容師が転職の際に気をつけるべきこと!お勧めの確認ポイント!
例えば、
人間関係が転職理由なのであれば、人間関係がフラットな状態から始まる新規オープンのお店を選ぶ、給与が転職理由なのであれば、今の店舗より人口が多く集まる地域のお店を選ぶ、残業代がきちんと支払われるお店を選ぶ、また面接時に給与のアップ交渉をする。
時間が問題なのであれば、店舗閉店が早いお店を選ぶ、雇用形態や時間帯を選べるお店を選ぶ、
休みの少なさが転職理由なのであれば、社員のワークライフバランスを大切にしている、と謳っているお店を選ぶ。
など求人は豊富にあるので、そこから自分が現在不満に感じているポイントがクリアされる環境がもしあるのであれば、
そこから考えていくのは得策なのです。
求人情報の探し方は現在の情報が多すぎる社会では探し方の効率やコツも就活スキルだと言われるほど大切です。
求人の探し方のポイントやコツについては、また別の記事でお伝えしたいと思います☆
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